
1から作り方を教えてください!
この記事では、こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・面接官が自己PRで見ている3つのポイント
・自己PRの作り方【3ステップで解説します】
・自己PRの例文を紹介します
・自己PRで『差』をつけるために行うべき3つの準備
普段の生活で、自己PRを求められることはあまりないですよね。
なので、面接でいきなり「自己PRをお願いします」と言われても、戸惑う人がほとんどだと思います。
そこで今回は、僕が人事の方に教えていただいた、”正しい”自己PRの作り方を伝授します。
僕もこの方法で自己PRを作った結果、第一志望の企業から無事内定をいただくことができました。
こんな方におすすめ
- 他の就活生と『差』がつく自己PRの作り方・対策法が知りたい!
- 自己PRの作り方がわからない・・
- 面接まであとちょっとしか時間がないのに、自己PRができてない・・
上記のような悩みを抱えている方には、ぜひ最後まで読んでいただきたいです!
それでは、本題に入ります。
面接官が自己PRで見ている3つのポイント
最初に、面接官が自己PRで「どこを評価しているのか?」を抑えておきましょう。
結論、面接官が見ているポイントは以下の3つです。
ポイント
・企業が求める能力と学生の強みがマッチしているか?
・本当にその強みを持っているのか?
・その強みは企業で働く際にも活かせるのか?
順番に解説していきます。
企業が求める能力と学生の強みがマッチしてるか?
1つ目は「企業が求める能力と学生の強みがマッチしているか?」ということです。
業界の特性や企業の社風によって、学生に求める能力は違います。
例えば、銀行であれば「協調性」や「勤勉性」などの能力が求められる傾向があります。
コンサル業界であれば「問題解決力」や「論理的思考力」などの能力が求められるでしょう。
そのため「協調性」が求めらている企業に対して「私の強みは主体性があることです」などと、真逆のアピールをすると、マイナス評価を下される可能性が高いです。
あらかじめ、自分の行きたい業界や企業では「どのような能力が求められているのか?」をリサーチしておきましょう。

本当にその強みを持っているのか?
2つ目は「本当にその強みを持っているのか?」ということです。
例えば、飲食店で「このお店は世界で一番美味しいハンバーグを作ってます」と言われたらどう思いますか?
おそらく、多くの方が「根拠は?」と思うはずです。
面接もそれと全く同じ原理で「私の強みは◯◯です」と言った後に、面接官は「根拠」を知りたがります。
なので「強み」の「根拠」となるエピソードを一緒に伝えましょう。
その強みは企業で働く際にも活かせるのか?
3つ目は「その強みは企業で働く際にも活かせるのか?」ということです。
企業は「学生時代に学生だから発揮できた強み」を評価しません。
なぜなら、企業が求めるのは「入社後に、仕事で活躍できる学生」だからです。
そのため「自分の強みがどのように仕事で活かせるのか?」ということを面接官に伝えましょう。
自己PRの作り方【3ステップで解説します】
それでは、次に自己PRの作り方を解説していきます。
全体像をまとめると、以下の通りです。
このステップに従って、自己PRを作成すると、面接官の評価ポイントを満たすことができますよ。
それでは、順番に解説していきます。
①一言で「強み」を伝える
まずは冒頭で「私の強みは〇〇です」と、端的に「強み」を伝えましょう。
最初に「何が言いたいのか?」「何を伝えようとしているのか?」を端的に述べることで、面接官の興味を引き、その後の内容がわかりやすくなります。
また、アピールする「強み」は業界・企業ごとに変えましょう。
なぜなら、先ほども説明した通り、業界・企業によって求められている能力が異なる可能性が高いからです。

その場合は「強み」の表現の仕方を変えて見ましょう。
例えば「柔軟性」があるという「強み」を「営業職」と「技術職」でアピールする場合を考えてみましょう。
参考
・営業職:相手の性格に合わせて、提案方法を変えていける
・技術職:1つのやり方に固執せず、様々な方法を実践できる
このように、表現方法を変えてみるのは有効です。

その場合は、自己分析ツールの診断を受けてみましょう!
下記の記事にて、おすすめの自己分析ツールを紹介しています。
ぜひご活用ください。
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②「強み」の根拠となるエピソードを話す
次に「強み」の根拠となるエピソードを伝えましょう。
理由は、先ほども説明したように、面接官は「本当にその強みを持っているか?」という部分を見ているからです。
ただし、ただ単に過去の経験を語ればいいというわけではありません。
経験の中でどのような課題に直面し、どのように強みを活かして課題を乗り越えたのか?結果どうなったのか?
このような流れに沿ってアピールすることで、はじめて「強み」の根拠になるのです。
エピソードは、下記の5つのステップに基づいて伝えましょう。
5ステップ
- 背景
- 直面した課題
- 課題の解決に向けて取った行動
- 行動の過程で強みを発揮した局面
- 結果
順番に見てきましょう。
✔️背景
最初に「強み」の根拠となるエピソードの背景を伝えましょう。
取り組んでいた活動や団体を一言で説明すればOKです。
例としては「私は◯◯という学生団体に所属していました」といった形になります。
✔️直面した課題
次に、その経験の中で直面した課題について述べます。
ポイントは、理想と現実のギャップを伝えることです。
そうすることで、より課題を明確にすることができます。
例としては「定期的に開催している◯◯イベントの集客目標を30人と掲げていたが、毎回10人弱しか集客できないという課題がありました」といった形です。
✔️課題の解決に向けて取った行動
課題を述べた後は「課題解決に向けて取った行動」を説明します。
ここでは、以下の2点のポイントを意識しましょう。
ポイント
・課題が生じている要因に言及
・要因を解消するために取った行動
例としては「私はその課題が発生している要因は✖️✖️であると考え、◯◯という行動を起こしました」といった形になります。
注意点としては、他の人の指示で行ったものを選ばないようにすることです。
あくまでも、あなた自身が考え、あなた自身が起こしたアクションに言及しましょう。
✔️行動の過程で強みを発揮した局面
次に、課題解決に向けて取った行動の過程で、強みを発揮した局面を伝えます。
「私の強みである◯◯という強みを活かして、△△という行動を実現させた」といった形で伝えましょう。
自分の強みを発揮した局面を伝える狙いは、面接官に入社後の自分の活躍をイメージさせることです。
できるだけ、ビジネスの現場でも起こり得るような局面を用いて「強み」をアピールしましょう。
✔️結果
最後に起こした行動の結果をアピールしましょう。
ここでのポイントは「定量的」に伝えること。
例としては「行動の結果、イベントの集客人数を10人から30人に増やすことができました」といった形です。
具体的な数字を用いることができればベストです。
③「強み」を入社後にどう活かすのかを伝える
最後に、自分の「強み」を入社後にどう活かしていくのかを伝えましょう。
理由は、先ほども説明したように、面接官は「強みを企業で働く際にも活かせるのか?」という部分を見ているからです。
志望する職種や仕事でどんな風に役立てるのかを考え、自分の強みを活かして企業に貢献できることを具体的にアピールしましょう!

自己PRの例文を紹介します
上記でポイントを解説しましたが、実際の具体例を見ないとピンとこない部分があると思います。
というわけで「部活動」のエピソードを例にして、自己PRの「悪い例」と「良い例」を見ていきましょう!
自己PRを考える際の参考になれば、幸いです。
①自己PRの悪い例
まずは、自己PRの悪い例を見ていきましょう。
参考
私の強みは粘り強く最後まで取り組むことです。
大学時代に所属していたテニス部の活動では、必死に練習してレギュラーになることとができました。
最初は最下位からのスタートだったので、辛いこともたくさんありましたが、持ち前の粘り強さで何とか乗り越えることができました。
この強みは、貴社の仕事でもきっと役立つと思います。
★改善点
全体的に、抽象的です。
「必死に練習した」とは具体的にどのように練習したのでしょうか?
「粘り強さがどう生かされているのか」という肝心な部分の説明も抜けてしまっています。
「貴社の仕事でも”きっと”役立ちます」のように、「きっと」や「多分」などの曖昧な表現は避けましょう。
②自己PRの良い例
次に、上記で解説した3ステップに基づいて、自己PRを書き直した良い例を紹介します。
参考
私の強みは粘り強く最後まで取り組むことです。
その根拠としては、部活動での経験があります。
私は大学1年生から体育会のテニス部に入部しました。
周りの新入生はみんな、高校からの推薦で、一般入部の私の実力は最下位でした。
とはいえ私もテニスは中学時代から6年間続けており、自分が最下位にいるのが悔しかったので、自分と推薦組の人の何が違うのかを徹底的に分析しました。
その結果「身体能力」と「フォーム」の2つが決定的に異なっていたことに気がつきました。
そこから私は、身体能力向上のため、毎日1時間の筋トレを行いました。
そして、フォーム改善のため、友人の動画を撮影してもらい、プロのフォームと見比べながら正しいフォームの習得に努めました。
その努力を3年間続けた結果、最終的に公式戦のレギュラーになることができました。
貴社の仕事においてもこの粘り強さを活かして、営業成績1位を狙って努力していきたいと思います。
このように、改善されました。
いかがでしょうか?
3ステップの威力を感じていただけたら幸いです。
自己PRで『差』をつけるために行うべき3つの準備
最後に、自己PRで他の就活生を『差』をつけるために、やっておくべき5つの準備について解説していきます。
多くの就活生は、自己PRを作って満足してしまいます。
そのため、これから紹介する3つの準備をしておくだけで、他の就活生と『差』をつけることができますよ。
それでは、さっそく解説していきます。
最初に結論をまとめると、以下の通りです。
ポイント
・論理性のチェック
・エピソードをもう一つ用意
・長所を用意
順番に見ていきますね。
論理性のチェック
1つ目が論理性のチェックです。
就活生のよくありがちなミスが「強み」→「エピソード」→「仕事への活かし方」の論理が矛盾していることです。
論理が矛盾していると、面接官の評価は一気に落ちてしまいます。
そのため、自己PRを作成した後はできるだけ多くの方に添削してもらうことをオススメします。
「どうしよう、、周りに添削してくれる人がいない、、」
そんな方は、キャリアチケットの就活アドバイザーの方にお願いするといいですよ!
僕もキャリアチケットの就活アドバイザーの方には、自己PRの添削や面接練習まで幅広くお世話になりました。
一般の就活エージェントのアドバイザーは、エージェントからの紹介企業しか対策を手伝ってもらえません。
が、キャリアチケットのアドバイザーの方は、紹介企業以外の対策も熱心に行ってくれる点もオススメですよ!
エピソードをもう1つ用意
2つ目がエピソードをもう一つ用意することです。
よくある面接官の質問として「強みが活かされた他のエピソードはありますか?」というものがあります。
面接官は「強みというぐらいなら他の場面でも活かされているはずだ」と考えるわけです。
この質問に答えられないと「それって本当に強みなの?」「再現性あるの?」と疑われてしまうため、必ず用意しておきましょう。
長所を用意
3つ目は長所を用意することです。
これは過去の自分へのメッセージです。
というのも、僕は「強み」=「長所」だと考えていました。
そのため、自己PRを聞かれたら、長所を聞かれることはないと思っていたのです。
しかし、中には自己PRと長所を2つとも聞いてくる面接官もいました。
なぜ「強み」と「長所」が両方聞かれるのでしょうか?
答えは「人間の良いところは決して1つではないから」です。
面接官は、あなたの複数の「強み」を総合的に判断して、合否を決めようとしています。
ここで「強みは先ほど申した通り、、、」と答えてしまうのは非常にもったいない。
2度目のアピールチャンスを棒に振ってしまっているからです。
必ず「強み」の他に「長所」をもう一つ考えておきましょう。
まとめ:最強の自己PRを完成させよう!
今回は、就活の面接における、自己PRのポイントについて解説させていただきました。
最後にざっくりと要点だけおさらいしましょう。
ポイント
◎面接官が自己PRで見ている3つのポイント
・企業が求める能力と学生の強みがマッチしているか?
・本当にその強みを持っているのか?
・その強みは企業で働く際にも活かせるのか?
◎自己PRの作り方【3ステップで解説します】
・一言で強みを伝える
・「強み」の根拠となるエピソードを話す
・「強み」を入社後にどう活かすのかを伝える
◎自己PRで『差』をつけるために行うべき3つの準備
・論理性のチェック
・エピソードをもう一つ用意
・長所を用意
上記のポイントを全て網羅すれば、自己PRはもう心配入りません!
他の就活生と圧倒的な『差』をつける自己PRを考えましょう!
そして、理想の企業への内定を勝ち取りましょう!