
でも...ロジカルシンキングって私さっぱりで...
GDにおけるロジカルシンキングの使い方を教えてください!
この記事では、こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・なぜGDでロジカルシンキングが必要なのか?
・【即実戦で使える】ロジカルシンキングのフレームワーク
・ロジカルシンキングをもっと深めたい方におすすめの書籍TOP3
グループディスカッション選考において、ロジカルシンキングはとても大切です。
ロジカルシンキングができるだけで、選考通過率は大幅にアップするでしょう。
そこで今回は、グループディスカッションで使えるロジカルシンキングのフレームワークを解説します。
こんな方におすすめ
- ロジカルシンキングってなに?
- ロジカルとか言葉を聞くだけで吐き気がする
- ロジカルシンキングが苦手だ...
上記のような方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、本題に入ります。
なぜGDでロジカルシンキングが必要なのか?
最初に、GDでロジカルシンキングが必要とされる理由について説明します。
結論から言うと、GDではお題に対する答えが「論理的で説得力があるか?」ということが重要視されるからです。
「カフェの売り上げを2倍にする施策を考えよ」というお題を例にとって説明します。
論理的思考ができないAさんは、以下のような施策を考えました。
Aさん
お店のSNSを開設すると良いと思います!最近流行っているので!
確かに、SNSは有効な一手になるかもしれません。
しかし「流行っている」という理由だけでは、説得力に欠けます。
そこで、論理的思考ができるBさんは以下のように修正を加えました。
Bさん
SNSを開設すると良いと思います。理由は全部で3つあります。
1つ目は、お店のメインターゲットが20代の女性であることです。20代のSNS利用率は90%を超えており、宣伝の場としてSNSは最適だと思いました。
2つ目は、お店の看板メニューである「パンケーキ」が非常にインパクトのあるビジュアルだからです。「インスタ映え」を求めた若い女性を集客できると考えます。
3つ目は、初期費用がかからないことです。経営状況が厳しいことを踏まえると、広告費用をかけることは難しいと思うので、初期費用のかからないSNS開設は非常に魅力的だと思います。
以上3点の理由からSNSを開設することが最善の施策だと考えます。
このように説明されると「論理的で説得力がある」と感じられますよね。
しかし、0から上記のような論理的で説得力がある施策を考えることは難しいと思います。
では、どうすれば良いのでしょうか?
結論、論理的思考ができる人の考え方を真似すれば良いのです。

実は、こうした論理的思考ができる人の考え方は「ロジカルシンキング」として体系化されています。
これを活用しない手はありません!
というわけで、次の章から実際に僕がGDで使っていたロジカルシンキングのフレームワークを3つ紹介します。
今回紹介する3つは、GDで特に使いやすいものに厳選されたものです。
しっかりと学んで、使いこなせるようにしていきましょう!
GDで使えるロジカルシンキングのフレームワーク①:MECE
フレームワークの説明
最初に紹介するのが「MECE」という考え方です。
MECEは「ミーシー」と読み、意味は「相互に排他的な項目による完全な全体集合」です。
「はい、もう全然わからない。ロジカルシンキングは諦めます!」という声が聞こえてきました。
そんな方は、以下のように理解しておけばOKです。
”モレがなく、ダブりがない状態”
モレがなく、ダブりがない状態の具体例を紹介します。
・日本と外国
・過去と現在と未来
・主観と客観
MECEではない状態についても考えてみましょう。
まずは、モレがあり、ダブりがない状態。
・日本とアメリカ
・20代と30代と40代
続いて、モレがなくダブりがある状態。
・学生を「小学生」「中学生」「高校生」「受験生」「予備校生」「大学生」と分類
最後に、モレもダブりもある状態。
・学生を「小学生」「中学生」「高校生」「受験生」「予備校生」と分類
MECEのイメージを何となく掴んでいただけたかと思います。
続いて、MECEをGDで使う場面について解説していきます。
使える場面
MECEはアイデアを出すタイミングで使うことが有効です。
「居酒屋の売り上げを2倍にせよ」というお題を例にとって説明します。
このお題を考えるときは、まず居酒屋の売り上げを構成する要素をMECEに分解することからはじめます。
居酒屋の売り上げ = 顧客数 × 顧客単価
顧客数 = 1時間あたりの顧客数 × 営業時間
このように分解できました。
すると、それぞれの要素ごとにアイデアを考えることができるようになります。
顧客を増やす施策
・クーポンの発行
・SNSによる宣伝
・顧客数の少ない時間帯にセールを行う
・テイクアウトを行う
・チラシ広告を出稿する
・オウンドメディアを持つ
ポイント
・目玉商品を開発する
・高単価商品を頼みたくなるようなネーミングを考える
闇雲に売り上げを2倍にするためのアイデアを考えるよりも、アイデアを出しやすくなったと思います。
結果的に、説得力のあるアイデアが生まれやすくなることに繋がるでしょう。
今後はアイデアを出す前に、お題をMECEに分解するところからはじめるようにしましょう!
GDで使えるロジカルシンキングのフレームワーク②:マトリクス
フレームワークの説明
次に紹介するフレームワークが「マトリクス」です。
マトリクスという言葉をはじめて聞いた方も多いでしょう。
が、おそらく1度は見たことがある方も多いと思います。
マトリクスとは、以下のような「2×2の表」のことです。
上記のように、2つの軸を決めて要素を整理していきます。
今回の例では「重要度」と「緊急度」の軸で「日々のタスク」という要素を整理していきました。
「重要度」と「緊急度」で整理することによって、タスクの優先順位をつけやすくすることができます。
他にも以下のような軸の取り方があります。
・費用×効果・・・施策や解決策の優先順位をつける
・WILL×SKILL・・・やる気、能力で分け、人との関わり方を整理する
・実現可能性×インパクト・・・現実的に可能かつインパクトのあるラインを視覚的に把握する
ある出来事を複数パターンの軸で切り取ってみると、見え方が変わってきます。
日常生活の中で起きた出来事を2軸で切り取ってみる癖をつけると、視点が豊かになるので実践してみると良いでしょう。
使える場面
マトリクスを使う場面は、アイデアを整理するタイミングです。
アイデア出しの時間で出てきた多数のアイデアを、マトリクスに当てはめていきましょう。
具体例として、居酒屋の売り上げを2倍にする戦略をマトリクスに当てはめてみます。
すると、即効性とインパクトが担保できる「クーポン」「テイクアウト」を直近の施策として行う。
将来への種まきとして「SNS運用」と「目玉商品の開発」を行う。
このような形で、アイデアの取捨選択と優先順位づけを簡単に行うことができます。

その考え方だと、残念ながグループディスカッションでは評価されません。
なぜなら、実際のビジネスでは施策に充てられる人的リソース・金銭的リソースが限られているからです。
そのため、取捨選択と優先順位づけができていない発表はマイナス評価を食らってしまう可能性が高くなります。
アイデアを出すだけで満足せずに、しっかりとマトリクスで整理してから発表するようにしましょう!
GDで使えるロジカルシンキングのフレームワーク④:PREP法
フレームワークの説明
最後に紹介するフレームワークが「PREP法」です。
PREP法を一言で説明すると「相手が自分の話を最も理解しやすいように構成された説明の順番」です。
その順番が以下の通り。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
それぞれの単語の頭文字をとって、PREP法と名付けられました。
PREP法を用いて話すことによって、確実に結論から話をスタートさせることができます。
そのため、前置きや背景説明をダラダラと話して、聞き手を退屈させてしまうリスクを最小限にすることができるのです!
使える場面
結論、PREP法が使える場面は発表です。
チームの意見をPREP法の順番で面接官に伝えると、発表者のコミュニケーション能力が高く評価されるでしょう。
さらに、伝え方の「型」を知っていると、発表のハードルは大きく下がります。
発表者に名乗り出るだけでも「積極性」が高く評価されるため、PREP法の「型」をマスターして、積極的に発表者に立候補するようにしましょう!
まとめ:ロジカルシンキングを活用しよう!
今回は「GDで生かせる」という観点から、僕が厳選した3つのフレームワークを紹介しました。
まずは、この3つを無意識に使えるようにマスターしてください!
また、グループディスカッションではロジカルシンキングを使うこと以外にも、知っておくと有利になることがたくさんあります。
それを下記の記事で解説しているので、合わせてご覧ください!
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グループディスカッションの4つの評価ポイントと3つの対策法!
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グループディスカッションの役割とは?役割ごとの注意点と対策法を解説!
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